2か月の沈黙を経て、行ってきましたコマ劇場。

新宿コマ劇場正面入り口
キャストは以下のとおり。

エリザベート:マヤ・ハクフォート
ルキーニ:ゲオルグ・レスコヴィッチ(second)
トート:マルティン・パッシング(second)
フランツ:マルクス・ポール
ゾフィー:クリスタ・ヴェットシュタイン
ルドルフ:ルカス・ペルマン
マックス:デニス・コゼルー
ルドヴィカ/フラウ・ヴォルフ:キャロリーネ・ゾンマー
少年ルドルフ:ニコラス・タナカ
入場。
いやぁ、ロビーは狭いのに客席は広いです。座っていたのは前客席の7割くらいかな。やはり、物語自体に魅せられてやってくるファンはこの程度なのでしょう。これでも多いほうだと思いますが・・・・
ギリシアの古代劇場を彷彿とさせる半分せり出した円形舞台、すり鉢状の客席。
舞台のど真ん中にオーケストラが陣取っていて、周りに舞台がエプロンステージのようにめぐらせてある。一番外側の回り舞台についている迫りのみが稼働可能。
両脇に白色LED、同時に二行表示可能な字幕が設置してある。
1扉・4扉の上、PAの上(映写室の窓)に指揮者を映し出すディスプレイが設置してあって、演者はこの式を見て歌っている様子。
開演。
ガラコンサートのような感じなので、そんなに舞台の派手さはないものの、振り付けはかなりオリジナルに近い雰囲気を出せている。
オープニングのアンサンブルは鳥肌もの。日本版とは歌唱法が根本的に違うのでやはり迫力が違う。
字幕は結構頑張っていて、なかなかわかりやすい。が!!ここで事件が発生。
「ミルク」以降第1幕終わるまで字幕トラブル発生。表示されなくなる。
うぉ~!大学の卒論のネタとして字幕をところどころメモしていたのに~!
30分の休憩後お詫びのアナウンスが。そして、字幕が途切れたところの解説をしてくださる様子・・・
会場はどっと笑う。そらそうだ。今ここに来ている人の大半は内容を熟知されている「30代女性」がほとんどなのだから(笑)(もちろん、私の存在は浮いている。同年代の男性は劇場スタッフのみ。しかも私はシャープペン片手に筆記していたんだから・・・)
事故で焦っているのか(昨日も演者さんの事故があったようで)、呼吸が荒げなアナウンスで私は必死で笑いをこらえる。
そして何事もなかったように第2幕開演。
マダムフォルフの直前になって、いきなり字幕が消える。
なんじゃ!?また故障かと思ったその時に、なんと聞きなれた言葉が。
そう、ルキーニが日本語で1フレーズ歌い始めてるじゃないですか。
短いとはいえ、強烈に印象にのこりました。
少年ルドルフに関しては、日本在住の子供たちを起用しているようで。なかなかかわいらしい演技でした。
さて、肝心の内容なんですが、字幕の上手さもあってか、だいぶ自分の中で蓄積されていた謎が解けたような気がします。
それにしても、このウィーン版の翻訳ものもやってくれないかな。
日本向けに翻案されているのが今の宝塚・東宝版。
でも、現在の日本ではむしろウィーン版の翻訳もののほうが強烈なメッセージになるのではと思いました。
エゴが強いあまりに家族や周りの人々を滅ぼしてしまう・・・「自由」を穿き違えて周りを顧みず好き勝手やっている人々に対してものすごい皮肉になるじゃないですか。
この暗い面が、日本版ではうやむやになってしまっているんですよね。
どこかでやらないかな?実験的な劇団とかが。

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