木曜から3日連続で演劇見てました。
木曜は国立能楽堂で、能:砧と狂言:墨塗。
両方とも京での裁判がらみの物語。

野村万蔵さん、梅若万三郎さん目当てというのもあったんだけど、
じつは、客席に付いた液晶ディスプレイを見に行くというのも重要な任務だった(笑)
でもさ・・・実際に使わなかったんだよね(苦笑)あるんだから使えばよかったのに・・・。
中正面の2列目に着席。
本舞台まで距離があるので目付柱で邪魔されることはあまり無く。
演者さんもすばらしかった。満足。
ただ、砧はあまり動きが無いので、退屈する人は退屈してしまう。初めて能を見る人にはあまりオススメできないかな。
金曜は、劇団四季。
学校主催で講演つきでさらに安かったので飛びつきました。
集合場所の四季劇場(浜松町)。秋は他団体が使ってて、春はご存知『ライオンキング』
。


春劇場の正面にある夏稽古場で講演(=会社説明会)を聞く。色々と営業が大変らしいですね。
質疑応答で思い切って「ストレートプレイは今現在どの程度力を入れているのか」という質問を。
本当はストレートプレイをやりたいという本音も聞けたので満足(笑)
私は歌劇派ですけどね。
講演終了後は自由劇場に移動して、三島由紀夫作の『鹿鳴館』の公演を。

映像というか、照明の効果を使った演出が印象的。
日下さんはじめ出演者の言葉の粒がはっきりしていて聞きやすかった。PAも使っているのかな??
そして土曜日は帝劇の『マリーアントワネット』。
17:00開場にあわせて到着。
マルチキャストについては以下のとおり。

初めての2階席でした。舞台を上から見られるので、照明の効果は判りやすいんだけど、1階客席を使った演出は見られないので、一長一短ですね。
まだ公演中なので内容については追記にて。
演出については、結構シンプルな舞台構造でした。
エリザベートのような調度品に飾られた階段や扉というのではなく、あくまで象徴的な舞台装置のみでした。赤一色の板とか。回り舞台もいつもより多く回っていました(笑)
照明はムービングライトを多用。方形の照明も交差したり色々と
内容については、乱暴に言ってしまえば『ベルサイユのばら フェルゼンとマリーアントワネット編』の東宝版かな。
事前に遠藤周作著の原作を読んでから言ったんだけど、結構設定が違っていたので、別物と考えてもよさそうです。
キャラクターが、原作通りだったのがルイ16世位でしょうか。
寸感(原作との相違点を適当に)
マルグリット→血に餓えた存在ではない。マリーアントワネットに対する私怨と平和的(無血)解決を望む立場との間でゆり動く、一貫性の無いキャラクター。原作ではもっと獰猛で野蛮な側面を持つ。
アニエス→マルグリットの先生に設定変更。あくまで敬虔なクリスチャンで、道にも最後まで外れない。原作では・・・・なんてこったいな結末。
ラパン夫人(兎おばさん)→売春宿を経営していたということで鞭打ちの刑。死んじゃった(苦笑)原作では政治に疎い人の代表として最後まで生きているんだけどね。
カリオストロ→ただの「謎の錬金術師」になってしまった。あくまで傍観者。原作で描かれた策士の役割はオルレアン公(原作に無い人物)に引き継がれる。
ボーマルシェ→オリジナル。狂言回し。やはりフランス革命に対する「フィガロ」効果からだろうか(笑)
フェルセン→忍ぶ恋になっていない(笑)
ルイ16世→まったり原作どおり(それ以上?)だが、いざというときは男らしさを発揮。一番良い役だなぁ。
マリーアントワネット→ちょっと確信犯的要素が強い。
ロアン大司教→キモい(爆)此れなら流石にマリーアントワネットも嫌うだろう(笑)天晴れでした。
その他、アニエスとアントワネットの知られざる関係も暗に示唆されていたり。(オペラの「イル・トロヴァーレ」みたい・笑)
前半よりも後半のほうが、革命モノにつき物の民衆シーンが多く、音楽も迫力があり個人的に好きでした。
それにしても重い。暗すぎるテーマです。
ボーマルシェ、ルイ16世などのいわゆる「道化役」はいるのですけど、ラストの重さといったらメガトン級です。かといってスペクタクル的要素(ダイナミックな仕掛け)も無いので、ここで賛否が分かれそう。ズ~ンとした重さではなくて、ズド~ンとした重さ。
こんなに重い舞台作品は見たこと無いなぁ。イプセンとか以上だもん。メッセージ性は強いです。
最後の場は蛇足だと思いましたが、結構その場に凝縮されているんですよね。やるせなさが。
まだ初演なので、今後どう化けるかがまた楽しみだったりします。
それにしても涼風さんは若いなぁ(笑)老若男女使いこなせてるじゃん。不敬な話、この方でエリザも面白いかも。新妻さんの声質も捨てがたいけどね。帝劇、裏声脱却の日は近い??(←2001年エッセン版CDのPiaさんのような声を期待)